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佐藤泰志原作「きみの鳥はうたえる」のついでに「海炭市叙景」と今村昌平監督の「赤い殺意」を並べてみる

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海炭市叙景 - みんなのシネマレビュー

 

私はあの佐藤泰志原作「海炭市叙景」を映画で観たが、余りにもの退屈さに途中で退場だ(笑)。

登場人物たちの日常生活が、無意味に暗くグダグダと描写される中には何一つ感じ入る事無く、作品に描かれた他人の平凡な私生活を退屈そうにのぞき見するだけの観客(私)がそこにいた。

海炭市叙景」の退屈さが、「きみの鳥はうたえる」にも同じ臭いがする。

つまり、「だからどうした」、「なにを言いたいのか」なのだ。

私には、上の「独立メディア塾」に記された、次の言葉が相応しいとしか思えない。

『佐藤の作品は次々と厳しい評価が下される。「芥川賞の文章としては肯定するわけにはゆかぬ」という仲代達矢によるナレーションが重々しく被さっていく』

同じ日常生活を描くとしても、東北の封建的な風土で生きる一人の愚鈍な女が、ある事件を通して、本能的に、したたかに女として生まれ変わる様を見事に描き切った、生命力あふれる今村昌平監督の「赤い殺意」に至る作品を50年経てもなお、現代の日本映画では未だ眼にする事が出来ないのだ。