Bachacha

音楽、伝統文化、経済社会などに関心あり

サウジとその連合勢力がイランとカタールとのケンカを始めた先にはお約束通り国際原油価格の高騰が待っている




 




 

 こうして、カタールとイラン双方での不可解な政治的危機を演出したのは誰なのか。

この状況下では、これを好機としてアラブに広く影響力を維持するムスリム同胞団と、シーア派ムスリムに属するイランは、カタール国内最大多数派のスンニ派ムスリムサラフィー主義者(原理主義者)と連携して、親米派が主導している世俗的サウド王家を倒すための軍事的共同作戦を執る可能性はある。

現在のサウド家内には、サラフィー主義が国教として国民の大多数を占めながら、現サウジアラビア政府がサラフィー派の運動を弾圧し続けている現状への反発を持つ民族派サラフィー主義者も存在する事から、その内紛の存在は、以前から指摘されていた。

また、これを契機に国際原油価格が高騰すれば、4年前から財政難で苦しむサウド王家にとっては必ずしも悪い話ではないが、あるいは、これがサウジ式カラー革命が始まる切っ掛けになる様な気もするのだ。

更には、ISISへ大量の資金を供与してきたサウジだが、そのISISがイラク・シリアに次いでサウジ国民に対し、テロ攻撃を仕掛ける可能性さえ考えられる。

イスラエルは、イスラム原理主義者たちとの間に緩衝地帯として利用して来た現サウジ政権が倒れる事態を迎えて、ハルマゲドンを迎える引き金にもなり得る状況を黙って見ているだろうか。

その時、既にロシアとの間で経済協力関係を結んだイスラエルが、USD破綻宣言を目前にして財政運営が困難に陥っているUSからの支援を何所まで得られるのか、ロシアを駒の一つとしてどう利用するのか、それ次第でイスラエルは国家消滅か、宗教と民族融和の時代を築くかの最終的な選択を迫られるが、そうした状況下では、2014年に日本とイスラエルとの間で締結した準軍事同盟関係が日本国内でのテロ活動の引き金として利用され、極めて不透明な組織によってそれが作動するのには充分な環境が出来上がる事になる。

このカタールとイランの不穏な状況による世界の原油価格と共にロシア産原油価格が高騰すれば、USD破綻宣言を目前にして、イスラエル、サウジ、イラン、シリア、イラクなど中東地域に対し、USに替わって経済協力や武器供給による大きな政治的影響力を手渡されたロシアが、高い経済力と発言力を更に得る事で、各国への強い影響力で外交力を担う舞台としてのこの様なキナ臭い大芝居が、再びUSから世界に向けて用意された様に見えるのだ。

(6月8日改編)