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ロシアはEUに接近しながらもロシアであり続けたい:ドイツとロシアの同床異夢

jp.sputniknews.com

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ロシアはEUへ加盟するか、或はEUを親和的にする事で、ロシア西部国境での安全保障を担保したいという軍事的戦略もある。

同時に、ロシアは金の生産国ではあるが、迫りくるUSD破綻への対策としてRUBの信用力を上げるのが急務だ。

中国は世界の鉱物資源と金地金を官民挙げて買い占め、現物資産で元を担保している。

また中国とロシアは、アジア諸国の多くが加盟した中で日本が未加盟の上海協力機構を拡大強化しつつ産軍協力関係を強化して、USが西太平洋で軍事力をグアムまで後退させた後のアジアでの分割と共有を仕分けしようとして、EUを舞台にするドイツとロシアの協調同様に、同床異夢の関係力を強化している。

一方、欧州において、ロシアはドイツを中心としたEUR圏との関係性をガス供給から強めたが、EUに加盟する実現性と時期は別として、RUBとEURとの間で通貨利用を自由化すれば経済の相互浸透が強まり、通貨と市場の共通化が進行する。

それにより、この2大勢力はUSD破綻に備えた国際貿易決済での基軸通貨の一角を大きく占めることが出来、アジアでの中国元と並び、欧州とアジアではRUBとEURが決済通貨として踊り出る可能性が大きくなってくる。

またそれは、EUとロシア圏の経済をUSD破綻時に生じる津波から守ることになる。

しかし同時に、その関係性を密にする過程では、EUを支配する国際資本の存在がプーチン・ロシアにとって今以上に諸刃の刃となる。

国際資本が目標とする、世界の資産の99%を持つ彼らが圧倒的な経済支配力を使って、地球の隅々まで社会的支配力を及ぼすことが出来る世界統一市場、そこにはネット決済を基本にした共通通貨とネット監視社会が待っている。

その統一市場の政治的場面であるOW世界統一政府の前段階として、G20を推進剤にした広域圏経済市場が次第に形成されつつあるとの歴史的見通しを、出身母体でもある情報機関を通してプーチンは、充分に認識している。

彼は、その国際資本と、どう折り合いを付けていくのか、それを常に考えている。

指導層の大多数を占めるユダヤ人に導かれたボルシェビキによるロシア10月革命は、歴代ロシア皇帝によって虐殺を繰り返されたユダヤ人による、ユダヤ人独立の為の革命だという歴史的要素を踏まえれば、ソ連時代を通じて結果的にロシアを支配し続けたユダヤ系が支配する国際資本の影響力をどう利用し、どう回避するのか、それはロシア人がプーチンに与えた、終りが無い毎日の宿題だった。

プーチンのEU交際術は、そこから始まった。

プーチンがロシア国民から高い支持を得ている原因は、彼が欧米資本を排除してロシア資本を優遇し民族意識を刺激することで成り立っているが、それを裏を返して言えば、反ユダヤ人の意識がロシア人の意識の中、深い所のそれを刺激していることになる。

そうした反ユダヤ主義的な社会心理を、世界の為政者は巧みに使い分け利用してきた。

パレスチナ人をパレスチナ占領地からヨルダンへ追い出そうとする政策を最近、試行し始めたイスラエルは、今や、財政破たん宣言が何時、出るのかと模索するまで衰退したUSからの資金と軍事支援を期待できなくなった以上、 中東で影響力を強めているロシアと中国へ接近する以外には、周辺国への圧力を期待できる大国はいなくなり、国家存続を担保する方法がなくなった。

中東安定化を主導するロシアの支持の下、パレスチナ人がイスラエルによって故郷のパレスチナから、既に多くのパレスチナ人が移住して暮らすヨルダンへ強制移住をさせられたとしても、この先、シオニスト系国民の入植移住が促進されるパレスチナを含むイスラエルが、平和な国として存続できるのだろうか。

ユダヤ系国際資本は、必ずしもシオニストイスラエルを常に支持支援し続けて来たわけではなく、イスラエル建国の過程にあっても、シオニスト系ユダヤ人と非・反ユダヤ人との相克は、ナチス・アイヒマンとシオニスト系武装組織との共同で、非・反シオニスト系のユダヤ人だけを収容所へ送る選別作業が実行された事からも明らかだ。

イスラエルは、この歴史からシオニストによって創成されたシオニストのための国家であるため、現実には、シオニスト系ではないイスラエル国民は優遇されない。

しかし、シオニストが利用して来たUSが経済破綻を迎えた現在、今まで通りにイスラエルは周辺国家に対して軍事的強硬策を採用できる立場にはない。

非・反シオニストである場合の国外に居住するユダヤ人も、イランがUSの手に依って中東で影響力を容認され、さらに強めているという隠れた現実の下では、US衰退と共に、かつての力を失いつつあるイスラエルに移住するという選択も不安が強まるだけだと考えれば、凡そ現状に留保することで利益を得る以外、選択肢は多くは無い。

プーチンは、シオニスト系勢力の衰退を認め、EU、UK、US内の国際資本諸勢力との間で、ロシアの権益を強める筋道に沿って、新たな関係性を築くのではないだろうか。

プーチンは、ロシア人の国益に叶う政治を進める、民族主義者なのだ。